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「個性ゆたかなうるおいのある地域づくり」を目指して
山口県美東町長 倉増 卓雄 
美東町は、山口県のほぼ中央部に位置し、周囲を中国山地の山々に囲まれ農林業が主体の中山間地域で、面積は129.49km2、人口は6,114人です。
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▲国定公園秋吉台
広大なカルスト地形と草原は、四季とりどりの詩情豊かな変化をみせてくれます |
町域の北西部には日本最大のカルスト地形である国定公園秋吉台を有し、四季を通じて織りなす自然景観はすばらしく、来訪者に大自然の雄大さを満喫さしてくれます。さらに、山麓には天然記念物「大正洞」、「景清洞」と形の異なる2つの鍾乳洞が地下に広がり、この付近一帯を秋吉台リフレッシュパークと称し、温泉(人工)と郷土料理、グランドゴルフ、オートキャンプなど多目的に観光と憩いの場を展開しています。
また、本町の歴史は古く、奈良時代には長登で奈良東大寺大仏鋳造の料銅を産出するなど銅の産地として栄え「奈良の大仏さまのふる里」を町のキャッチフレーズとしています。
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▲道の駅「みとう」と大田川親水公園
ビオトープのある親水公園は、ドライバーや来訪者の疲れをいやしてくれます |
▲カキツバタ(町の花)
二反田ため池湿地植物群落のカキツバタは、野生種として県内で最も大きな花を咲かせます |
本町は高度成長期以後、若年層を中心に人口の流出が続き過疎法が制定されて以来、町全域が過疎地域の指定を受けています。人口は、地域の活力にかかわるものであり、集落によってはその存在さえ懸念されるところが現出するようになりました。
このため、過疎化が進行する中で、若者の人口定住促進を目指して、斬新な住宅・宅地対策としてふるさと志向型住宅団地や戸建感覚の賃貸住宅の建設などを各種団体との連携で推進を図ることによって人口の著しい流出と減少傾向には歯止めをかけることができました。次に、農地の荒廃防止と優良農地の確保のため、「ほ場整備事業」を町内全域で行うと共に、農産物販売のための「直売所みとう」を整備するなど活力に満ちた農業づくりの実現をめざしています。
また、若者の雇用拡大と定住促進を図るため、企業誘致に積極的に取り組み、町南部の恵まれた立地条件を活かして、自動車関連製造業等数社や民間主導工業団地に8社が進出するなど産業振興に大きな役割を果たしています。特に、当地区は、本県の山陽と山陰を結ぶ地域高規格道路「小郡萩道路」のICとJCTが建設中で既設の中国自動車道と連結すれば、工業適地の候補地として大きな役割を果たすこととなります。
さて、平成20年3月には、美称郡市の1市2町(美袮市・美東町・秋芳町)が合併して新たな美袮市が誕生します。しかし、合併後も少子高齢化など共通課題を持つ市町で、過疎法のなかで今後も様々な対策を進める必要がありますが、厳しい財政状況の中では市民と行政が協働してまちづくりをおこなうシステムづくりが必要です。
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▲洞くつ探検(景清洞)
3億年の歴史、神秘の世界をケービング。スヅリナ、サンゴなどの化石、洞内は自然の美術館です |
▲洞くつ探検(景清洞)
3億年の歴史、神秘の世界をケービング。スヅリナ、サンゴなどの化石、洞内は自然の美術館です。 |
昨年、国史跡長登銅山跡で実施された国民文化祭・やまぐち2006「文化資源の活用」では、銅山保存会、小中学生や地域ボランティアの手で古代銅の製錬作業を再現した「製錬実験」が世界で初めて大成功を収めたことは、住民みづからのまちづくりの先駆であった思います。地域には、町づくりだけでなく、介護、医療、福祉や居住環境の整備など様々な課題がありますが、特に地域ボランティアなどの育成を柱としてまちづくりの仕掛を広げて行きたいと思います。
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