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「マルチメディアビレッジ事業について」

奈良県野迫川村長 田 幸篤 
野迫川村は奈良県の西南部、紀伊山脈の北斜面に位置し、和歌山県に隣接しています。昭和34年には3,649人だった人口は減少の一途をたどり、10月末現在では713人、世帯数324、人口密度4.7人、65歳以上の高齢者人口は258人、高齢者比率は35.2%と、典型的な過疎地、高齢者の村です。
村には診療所が一か所あるものの、村の面積が広大(155km2)で、集落間の距離が遠いため、診療、往診、急患に苦慮しているなど、過疎と少子化、高齢化への対応は深刻な問題となっています。
マルチメディアビレッジ事業は、そうした課題を解決するため、平成10年度に郵政省が進める「自治体ネットワーク施設整備事業」のモデル事業として、総事業費六千万円のうち国から二千万円の補助を受けて開始しました。
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保育園
フェニックスワイドの画像に見入る園児
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10年度は役場内に双方向画像伝送装置を備えたマルチメディアセンターを開設。また役場、公民館、診療所、小学校(二校)、中学校(一校)、保育所、社会福祉協議会など公共機関・施設と寝たきり老人のいる世帯にテレビ電話端末機を設置しました。11年度には村内の全世帯と駐在所、郵便局等にテレビ電話機を設置しています。
このテレビ電話ネットワークを医療・福祉、教育、行政広報などに活用していく予定です。医療・福祉の分野では、診療所と各家庭との間で、簡単な病気の相談や薬の処方が可能となります。また、老人保健福祉の面で、民生委員や保健婦が要介護老人に関する情報連絡会をテレビ会議として開いたり、独り暮らし老人宅と小中学校の間で世代を越えた交流が可能となってきます。乳幼児育成支援の面では、保健婦不足を補って、子育て経験者と母子・妊産婦の間で子育てのノウハウを伝授する機会を作りだすことができます。
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役場内マルチメディアセンター フェニックスワイドを通じての会話
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これらはテレビ電話という、誰でも目で見て理解しやすい映像情報と共に、双方向性の機器の利点を生かした利用法でありますが、マルチメディアセンターにはビデオ・オン・デマンド(VOD)装置も導入しました。
機器を導入したばかりで、実際の運用はほとんどがこれからですが、過疎の山村の生活環境改善や活性化に役立てていきたいと考えています。
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